仙台でがんばる「フリースクール コルネット」です。
佐藤優『国語ゼミ AI時代を生き抜く集中講義』(NHK出版)という本についての続きです。
わたしは以前、「大学入学共通テスト」に記述式問題が入ることに、賛成の意を表していました。
その考えは現時点でも変わっておりません。
ですが、私と近い考えの人はあまりいないようで、がっかりしています。私の知る限りでは、唯一、「尾木ママ」が私の考えに近い見解を披露していました。
しかし、佐藤優氏も『国語ゼミ』の中で、「大学入学共通テスト」の方向性に、賛意を表していました。うれしいです。
ちょっと長いですが、重要なのでそのまま引用します。
(以下、『国語ゼミ』からの引用)
現在の大学入試は一九七九年に共通一次試験(センター試験の前身)の導入によって作られた形を踏襲してきました。その結果、マークシート式の試験が普及しましたが、この方式だと、受験生が正確な知識を持っているかどうかは判断できても、思考の過程は検証できません。
当然、記述能力も低下します。これでは思考力や表現力を児童・生徒が主体的に育むことができないので、グローバリゼーションや情報社会化が急速に進むと、変化が激しい社会状況に対応できなくなる。その意味で、今回の大学入試改革と学習指導要領改定は、「マークシート式」の学習を大きく転換させることが目的だと思います。筆者は、この方向性は基本的に正しいと考えます。
(引用終わり)
まさに「我が意を得たり」です。私の考えは少数派になりやすいので(笑)、秀才といっていい佐藤優氏のご意見と同じであることは、とてもうれしく思います。
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