フリースクール コルネット、仙台で教育に燃えています。


『売上を、減らそう』(ライツ社)という、おもしろい本を読んでいます。筆者は中村朱美という方で、「佰食屋」という国産牛ステーキ丼専門店を営んでいます。


この本は「佰食屋」をどのように経営しているかについて書いた本です。「佰食屋」のユニークなところは、店名のとおり、「1日100食限定」で、それ以上は絶対に売らないところです。それでもラクに黒字で、しかも、残業ゼロを実現しているそうです。すごいですね。メディアでも取り上げられているそうです。


この本の最初の方に、少し気になる内容がありました。


(以下、引用)
「そんなの、うまくいくわけがない」「アホらしい」。
 これは、私が佰食屋をはじめる2か月前に出場したビジネスプランコンテストで審査員に言われた言葉です。
 中小企業支援の専門家や大学教授の方々に、けちょんけちょんに言われました。
(引用終わり)


筆者はこの「けちょんけちょんに言われ」たプランで、大成功をおさめたわけです。


「中小企業支援の専門家や大学教授の方々」が専門家として言ったことは、はずれたわけです。


「中小企業支援の専門家や大学教授の方々」は、どのように自己反省をしたのでしょう。あるいは、自分が「審査員」として発した言葉に、どのようにして責任を負ったのでしょう。


自戒を込めて言いますが、世の専門家の言葉なんて、この程度のものですよ。ですから、自分が何でもわかっているみたいに思い上がるな、というわけです。少しは謙虚にすればいいと思います。私はいままで、「自分が絶対に正しい」と思っているようなコンサルタントを、何人か見てきました。もちろん、すべてのコンサルタントがそうだというわけではありません。すばらしい方もたくさんいます。しかし、残念な方もいました。私も、同じワナに落ちないよう、気をつけたいと思います。


同時に、専門家に意見を聞く側も、完璧を求めてはいけないと思います。「コロナ」の騒ぎを見ていても思いますが、専門家も含めて、みんな何が正解なのかわかりません。それが、当然なんです。だから、政府や専門家をそんなに責めても、しかたがないのです。責める資格がある人は、自分が正解を知っている人だけです。しかし、そんな人がいたら、それは人ではなく「神」です。そんな人は、いません。だから、責めるのではなく、建設的に話し合っていくしかないのです。そして、最後の政策決定は、どんな場合でも「賭け」にしかなりません。


この世を生きている誰もが、この世のことをそんなに理解できているわけではありません。不確かな世の中で、根本的な不安を抱えて生きるのが、人間だと思います。意見を発する側も、意見を聞く側も、お互いそういう広い視野を持って謙虚になればいいのではないでしょうか。それでもやっぱり、「自分が絶対に正しい」みたいな言い方をしないと気が済みませんか。そういう言い方は、「小論文」でするべきです(笑)


当スクールでは「小論文指導」もやっていますよ。
https://cornet-fs.biz/shoron/


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