フリースクール コルネット、仙台でフリースクールと学習塾をやっています。

たびたび私のブログに登場していただいている、大学受験生の方。私のところへは古文を習いに来ています。しばらく古典文法の「敬語」を教えていましたが、標準の内容についてはだいたいマスターしました。

源氏物語「若紫」の授業も終え、センター試験の過去問による演習を再開しました。読解は相変わらず絶好調です。私が問いかけた本文中の敬語についても、どんどん答えていきます。

よく短期間で敬語をマスターしたものだと感心しました。しかし、本人が「まだ、答えを出すまでの時間がかかるし、ときどき間違えます」と言ってきました。私は即座に言いました。

「熟成するまでには時間がかかるから」

カレーのルーは、一晩寝かせた方がおいしいです。あるカレー屋さんは煮込んで寝かせて煮込んで寝かせて……と5日間(だったかな)やると聞きました。漬物だって、漬けた直後よりも時間を置いた方がおいしいですね。ワインだってお酒だって、本格的なそば屋さんのそばつゆだって、寝かせます。

「あなたの敬語の知識は、いま作ったばかりのカレーみたいなものだから、体や頭にしみこんでくるまで、時間がかかるのですよ。心配しなくても大丈夫です。時がたてば、使いこなせるようになります」

そのようなことを言いました。

私のブログではすでに何度か書いたことですが、知識や技能が頭や体に身につくためには、一定の時間、というより「期間」が必要です。やっていない時間も含めての「期間」、つまり、寝かせている時間も含めての「期間」です。「日数」と言いかえてもいいでしょう。努力だけではダメなのです。熟成させるだけの「期間」が必要なのです。

逆に言えば、「期間」を上手に設定すれば、努力は最小限ですみます。どのくらいの期間が適切なのかは、人によって異なるかもしれませんが。

ですから、勉強をしている皆さん。学力を身につけようというときには、あせってはいけません。熟成する期間が必要だということを、頭に入れておいてください。

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