フリースクール コルネット、仙台で絶賛「教育中」です。


いまさらと言われそうですが、池井戸潤さんの『半沢直樹』を読んでいます。第2巻を読んで、ある場面に胸を打たれました。


近藤という登場人物がいます。優秀であるにもかかわらず、上司に嫌な目に遭わされ、うつ状態に陥ったこともある人物です。この近藤さんが、出向先でも上司や部下のせいでうつうつとするのですが、あるとき会社の不正を見つけ、銀行員としての「本来の自分」を取り戻し、生き生きとして不正を糾弾しはじめるのです。


この場面は、正直言って、身につまされます。僕自身、ビジネスの世界に飛び込み、不慣れな状況で失敗ばかりして落ち込んでいます。自分がちっぽけな人間、用のない人間に思えてきます。しかし、数少ないお客さまに対して、小論文の指導をしたり、授業をしたりしているときには、自分の中に自信がみなぎってきます。そのときだけは、自分の存在価値を認めることができるのです。やっぱり人間は、いや少なくとも自分は、得意なこと、好きなことをやっていないとダメになっていくんだ、と再認識させられます。


しかし、いま僕は、ビジネスにおいて、苦手なことに取り組まなくてはいけない時期にいます。嫌なことに飛び込まなくてはいけない時期にいます。最近もたくさんの方が、自分の楽しめること、自分の納得のいくこと、自分のやりたいことをやるのがいい、と指導してくださいました。ありがたいことです。基本的にはそう思います。しかし、僕は、自分のやりたいことをやろうとした結果、うまくいきませんでした。僕の事業で、少しでも成果があがってきた分野は、もともとはそれほどやりたいと思っていない分野でした。


ほんとうのことを言うと、いまでもやりたいことだけをやっていたいです。フリースクールとしての仕事、学習塾としての仕事のメインは、学習指導、つまり授業です。ほんとうは、それだけをやっていたいです。しかし、神様は、それを僕には許してくれなさそうです。「やりたいことをやればいい」という理想は捨てませんが、当面はやりたくないことも、いやいやながらやっていこうと思います。やりたくないことですから、亀のような歩みでしか進むことはできませんが、半歩ずつ半歩ずつ、進んでいこうと思います。3歩進んで2歩さがろうと思います(笑)


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