フリースクール コルネット、仙台で教育に燃えています。


今木智隆『10億件の学習データが教える 理系が得意な子の育て方』(文響社)という本について、前回に引き続き取り上げます。今日で最終回です。さっそく引用します。


(以下、引用)
多くの親御さんがしてしまいがちな間違った方向の努力。その典型は、「苦手つぶし」です。子どもの苦手を見つけて、それをつぶそうと必死になるお母さんはとても多いものですが、多くの場合、お母さんが必死になるほどに子どもの成績は下がります。
(引用終わり)


不得意なものより、得意なものに着目する。これが大切だということは、よく知られています。それなのに、自分の子どもに対しては、得意なものをほめるより、苦手なものに目をつけてしまうのです。よくよく、自戒しなくてはいけないところです。


(以下、引用)
 たとえば立体が苦手でどうしても理解ができないなら、一度そこはお休みしてもいいのです。そしてその間は、他の得意な単元の問題に取り組んでください。数カ月後に立体の問題に戻ってきたら、あっさりできるようになっている、ということはよくあります。
(引用終わり)


ほんとうに筆者は、勉強のコツをよくつかんでいらっしゃると思います。苦手なものにチャレンジするのは大事ですが、苦手すぎるときにはパッと退くというのも大事ですね。それでも、「時の力」でできるようになることはあるわけですから。


(以下、引用)
 入試に限らず、子どもたちのこれからを考えた場合にも、「文章題」を解く力をつけていく必要があるでしょう。それは、文章題を通して得ることができる力こそ、論理的に考えたり、周囲の人とコミュニケーションをとったり、物事を計画的に進めたりするうえで、不可欠だからです。
(引用終わり)


付け加える言葉は、ありません(笑)



本書は、もともと小学校の算数を克服するための本なので、紙面の多くが算数の問題に割かれています。しかし、それ以外の部分から、これだけ多くの示唆に富む言葉が出てきました。教育や人の成長に関心のある方は、買って損はないと思います。


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