フリースクールコルネット、仙台で細々と個別指導をしています。オンライン授業もやっています。

受験実績ということで言えば、この前は大学合格者1名、高校合格者1名だったのですが、ほかに教員採用試験に合格した方が1名いらっしゃいました。

その方には志望理由の書き方と面接の指導をしたのですが、とても優秀だったからかあっさりと合格を決め、いまは仙台市立のある学校に勤務しています。

その方の面接練習をしていたときのことです。「なぜ仙台市を希望するのか」という質問に、その方は仙台市の教育方針をふまえながら、いわゆる「タテマエ的」な返答をしました。しかし、タテマエの大嫌いな私はその答えが気に入りませんでした。そこで、こんなことを尋ねました。

あなたは仙台出身ではないのに、大学生活で仙台が気に入ったから仙台市の公立校を受験するんだよね。あなたが仙台を気に入った理由は何かな?

するとその方は、仙台市内の実習で児童生徒や教員がとても温かかったことをはじめ、いくつかの理由を挙げました。それを聞いた私は、そういう実感のこもった答えのほうがいいと言って、それを答えるよう勧めました。

そして、面接試験の当日。案の定「なぜ仙台市を希望するのか」と聞かれたので、仙台が気に入った理由を実感を込めて語ったところ、面接官から「きみ、いいね!!」と言われたそうです。

受験の面接指導というと、指導者側はついタテマエ的なことを言わせようとします。しかし、普通の面接官であれば、相手がタテマエを言っていれば見抜きますよね。そのとき面接官がどう思うか、想像すればわかるのではないでしょうか。

面接官も十人十色ですから、皆が同じように思うとは限りません。しかし、心のこもっていないタテマエを聞かされて愉快に思う人は、少ないのではないかと思います。面接の場ですから、面接官に敬意をはらいつつ丁寧に接するのは当然です。しかし、タテマエを言うことは、それとは違います。通常の面接官は、受験生とコミュニケーションがしたいのです。多くの面接官は、利いたふうなことを言ってほしいわけではないのです。

ある大学の先生は「最近の生徒は面接の練習をしてくるから、面接試験をしてもつまらん」と言っていたそうです。私も面接指導をする立場なので大きなことは言えませんが、この言葉、ちょっとわかる気がします。



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