仙台でがんばる「フリースクール コルネット」代表の新川です。

今日は、前回の続きです。

Q 小論文で使ってはいけない表現はありますか?

 いろいろあると思いますが、特に受験生に気をつけてほしいのは「話し言葉」です。
 「……けど」「……だし」「すごい」「ダサい」「やべぇ」など、普段の会話で使う分にはいいのですが、「書き言葉」としてはアウトです。「話し言葉」として使えても文章で使えない言葉は、先生に指摘されたらそのつど覚えておきましょう。
 また、最近よく使われる言葉で、まだ日本語として成立していないものに「なので」があります。「……なので、」と文の途中で使う「なので」はいいのですが、「だから」や「よって」などの接続詞と同様に、文の頭から「なので、」で始める人がよくいます。現時点では「なので」は文頭で使用してもいい接続詞としては認められていないので、小論文では使ってはいけません。(100年後にはわかりませんが。)

Q 一日に何枚小論文を書くと上達するのですか?

 400字詰め原稿用紙1枚の小論文を毎日書き続けたら、3か月もすればかなり上達すると思いますよ。もちろん、適当に書くのではなく、真剣に考えたり調べたりしながら書かなければ駄目ですが。
 でも、現実問題として、400字詰め原稿用紙1枚の小論文を毎日書くのは、相当しんどいと思います。実際に書くのは、1日おきとか2日おきでも十分です。また、400字ではなく600字や800字の小論文を練習するのならば、もっと大変でしょう。いずれにしても、小論文の勉強を毎日1時間しつづければ、3か月もすれば結構実力はつくと思います。

 小論文の勉強には、自分で実際に書くこと以外にも、うまい小論文を読んだり、小論文を書くために調べ物をしたり、難しい本にチャレンジしたりというのももちろん入ります。全く書かなければ上達はしませんが、書くことばかりが小論文の勉強でもありません。いろいろな勉強を混ぜながら、小論文の修行をしつづけてほしいと思います。

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