仙台でがんばる「フリースクール コルネット」です。
高校の国語で習うものの一つに、「古典文法」があります。
おそらく、多くの生徒さんが苦手意識を持っているのではないかと思います。
私は以前、高校の国語の教員をしておりましたが、「古典文法」を教えるのを得意としておりました。いくつかのコツを組み合わせて、授業で楽しく古典文法を覚えてもらいました。
「古典文法」の教え方&覚え方の中には、他の教科の勉強と共通する部分が、多くあります。
これ、教えてしまうと、みんな簡単に勉強ができるようになってしまうので、学習塾をやっている僕としてはちょっと困った事態になってしまうのですが(笑)、世のため人のためほんの少しだけ明かします。
まずは「教え方」の部分です。「教え方」の話ではありますが、「覚え方」に通ずる部分がありますので、投げ出さずに読んでください。きっと得しますよ。
私が古典文法を教える際、「これだけは絶対に守る」と決めていたポイントがあります。
このポイントを守ることに関しては、私は他の国語の先生に引けを取らなかったと自負しております。
そのポイントとは何か?
赤ちゃんが生まれたとします。最初は寝てばかりですよね。ですが、そのうちハイハイをし出すようになり、1年くらいすると立って歩くようになります。
赤ちゃんが生まれたときに、「100m先のゴールに向かってダッシュだ!」と命じる親がいたら困ります(笑)。100m10秒を切る短距離選手だって、生まれて1年間は走っているわけないです。
高校に入学したばかりの1年生は、「古典」という科目においては赤ちゃん同然です。しかし、我々国語の教員は、「100m先のゴールに向かって……」みたいなことを、1年生にやってしまいがちです。
つまり、教えすぎるんです。
私が「これだけは絶対に守る」と決めていたポイントは、「教えすぎない」ことです。
たとえば、助動詞「き」「けり」を教えるとします。私ならこれだけで20分かかります。なぜなら、授業の中で暗唱練習までしてしまうからです。説明するだけなら簡単ですが、それでは生徒さんは助動詞「き」「けり」を覚えてくれません。体にしみこませるところまで、授業でやらなくてはいけません。
そして、暗唱練習が終わったら、それ以上、余計なことに触れない。教科書に書いてある「き」「けり」についての細かい説明など、一切触れない。もちろん、他の助動詞にも触れない。そんなことは「き」「けり」をスラスラ暗唱できるようになってからでいいんです。スラスラ暗唱できないうちに、細かいことや関連することをいっぱい教えることは、赤ちゃんに「ダッシュだ!」と言っているの同じなのです。
さて、これを覚える側から言えば、どういうことになるか。「いっぺんにやりすぎない」ということになるのです。長くなったので、続きは次回で。
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