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今日はたわごとを書きます。これを読んでも、人生のためになることはまったくありません(笑)

最近読んだ本その1。太田光『違和感』(扶桑社BOOKS新書)

太田光さんは、いわずとしれた漫才コンビ「爆笑問題」のボケ担当です。僕は爆笑問題の漫才が大好きで、『爆笑問題のツーショット』というほぼ毎年出されているDVDを何枚か持っています。太田さんの漫才、ギャグ、本などをみると、天才的な人だなあとつくづく思います。その太田さんが「個性」「人間関係」「いじめ」「テレビ」「憲法九条」などいろいろなことについて述べている本が、『違和感』です。この本から、「個性」についての一節を紹介します。

(以下、同書からの引用)
小学生の通信簿では「和を乱す」「協調性がない」という先生からのダメ出しが、学年が変わっても毎回書かれていた。うるせぇよと思いつつも、みんなができることを自分だけができないというのは集団では目立ってしまうから、なんとかしてみんなに溶け込みたいとも思っていた。

そういう俺の育ちみたいなものもあるから、「個性的であれ」みたいな欧米から輸入された考え方には、違和感しかない。
(引用終わり)

この「個性的であれ」に対する違和感、僕はよくわかるんですよね。僕も子供のころから、普通の人と感性が異なっており、多くの子供が興味を持つものにはほとんど興味を持てず、オタク的な興味しかありませんでした。漠然と「自分は普通ではないんだ」と思い、心の中には疎外感がありました。

僕が高校時代の頃から、世間ではよく「個性」ということが強調され始めたのですが、「ほんとうに個性的な人がどれだけ生きるのがつらいか、わかっているのか」と内心では思っていました。そのころ流行っていたあるバンドがテレビで、「僕たちの個性を皆さんに見てほしい」みたいに言っていたのを見て、「あなたたちは個性的でないからこんなに人気があるんじゃないか。あなたたちは標準だ」とか思っていました。ほんとうに個性的なら、人気が出るのではなく排除されます。

ビジネスの世界でもよく「差別化」とか言われますが、結局、受け入れられる「差別化」でないと、どうにもなりません。受け入れられない「差別化」をするなら自信があるのですが(笑)、多くの人々に受け入れられるような「差別化」などなかなかできないから、僕はビジネスの世界で苦戦しております(笑)

思わずため息がでそうです。生きるって、むずかしいですね。

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