フリースクール コルネット、仙台で絶賛「教育中」です。
最初からこんな話で恐縮ですが、私は絶望にとらわれることがあります。
たとえば、仕事のことを考えているときです。正直に言うと、私の仕事はそれほど順調なわけではないので、考えるといやになることがあります。「私は世の中の人にとって、用のない人間なのだな」と思わされます。まあ、もともと、人間としてダメなところが多々あり、大学院生のときも周囲から総スカンを食らったりしていたので、この性分は昔からです。
そんな自分が絶望にとらわれているときに、自分に語りかける言葉があります。
「あなたは、■■があり、●●があり、▲▲もあって、つらかったし大変でしたね。そんなつらい状況ならつぶれてしまってもおかしくなかったのに、どうしていままで生きてこられたのですか?」
これは、心理療法の流派の一つである「解決志向アプローチ」で使われるもので、コーピング・クエスチョン、あるいは、サバイバル・クエスチョンといいます。普通は、カウンセラーがクライエントに投げかける言葉ですが、私はそれを自分に問いかける言葉として、応用しています。文言は決めつけてはおりません。だいたいこんな内容で、という感じです。
私はこの質問を自分に投げかけると、答えを出さなくても、ぎりぎり生きるだけの最低限の気力が取り戻せます。どんなに絶望していようが、「私は生きている」という事実があるので、そこに立脚することができるような気になります。腹がどっしりしてくるような気がします。(私の場合、肉体的には、常に腹がどっしりしております笑)
ただ、「元気が出る」「明るくなる」というほどのものではありません。そもそも、絶望を感じている状態から明るくなるところまでいくのは、やや不自然です。浮き沈みが激しすぎるので、かえって危ない気がします。繰り返しになりますが、「生きるだけの最低限の気力が取り戻せる」という感じです。
でも、これは「絶望の中にありながら、ぎりぎり生きていける心の態度」であるので、生きるうえでの覚悟にも通じます。ずっとポジティブでいようと必死で努力するような生き方は、私には向いていないので、私はこれで十分です。
不登校で悩んでいる生徒さんや、フリースクールにくるような生徒さんには、絶望と戦っている人も多いと思います。参考になればと思い、私が自分に使っている方法を紹介しました。お役に立てば幸いです。役に立たなかったら、ごめんなさい。
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