仙台でがんばる「フリースクール コルネット」代表の新川です。
7月5日に、山形学院高等学校に再び行ってきました。
6月14日に3年生の小論文講座を実施するために初めておじゃまして、今回は2度目です。
1度目については、以前のブログを参照してください。
今回は2年生を対象に大学講座を1時間、小論文講座を2時間実施してきました。
大学講座では、生徒さんにアンケートをしました。「大学について、何でも疑問に思うことを書いてほしい」というアンケートです。生徒さんは一生懸命にアンケートを書いてくれました。その中の一つにこういうのがありました。「大学に行くには、勉強を何時間したらいいですか?」皆さんなら、どう答えますか?
私はこのように答えました。「ただ大学に行きさえすればいいというのであれば、勉強をしなくても大丈夫です。ただし、どこにある大学か、どの学部か、学費はいくらかかるかというのは選べませんが。今は二人に一人が大学に行く時代です。大学に受かりさえすればいいというのであれば、あなた方が今持っている学力で受かる大学が、世の中にはあります。もちろん、何時間も勉強しないと受からない大学もたくさんあります。だから、どの大学に行きたいのかを考える方が先です。」
残念ながら、今の世の中において、大学に行くということは特別なことではありません。このコラムをお読みになる大学や高校の先生方はお怒りになるかもしれませんが、このことは現実として認めざるを得ないのではないでしょうか。少なくとも私はそう考えております。
私の本心としては、大学生であるならば、読書にいそしんだり、人生について深く考えたりしてほしいというのがあるのですが、大学に行くことが高校の延長でしかない、そこそこ学んでそこそこ楽しければいいという学生さんは、意外に多いと思います。
ですから、大学に行くかどうかを悩んだり、どの大学にするか迷ったりして、ふさぎこんでいる人がいれば、「ちょっと残念だけど、今は大学に行くことはそんなに特別なことではないよ」と言ってやりたい気がします。
もちろん、大学に行かないというのも、立派な選択肢です。