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35歳のとき、その当時勤めていた高校のPTA研修旅行に参加しました。その際、帰りのバスの中で、ガイドさんがあるカセットテープをかけてくださいました。それは漫談のテープでした。


帰りのバスなのであちこちで話が盛り上がり、皆さんそんなにテープは聞いていませんでした。けれども、私はなんとなく、その漫談を聞いていました。そうしたら、「おもしろい」。いつしか集中して、漫談を聞いていました。「こんなおもしろい漫談家がいるんだなあ」。


その漫談の主は、それから少ししてテレビに出るようになり、大ブレイクしました。そう、ご存じ、綾小路きみまろさんです。芸人としてはほんとうにめずらしい、50代での大ブレイクです。


40代までも鳴かず飛ばずだったきみまろさんは、カセットテープに自分の漫談を録音しました。そして、それをパーキングエリアで止まっている観光バスに、配布していったのだそうです。バスの中でかけてもらい、お客さまに聞いてもらうために。テープは約3000本も作ったらしいです。本人自らの究極の営業ですね。


そのうち、そのテープが評判となり、口コミで話が広がり、テレビでの大ブレイクにつながったらしいです。私がたまたま聞いたテープも、おそらくそのうちの一本なのでしょうね。


3000本ものテープを作って、まったく知らない観光バスに自ら売り込むなんて、なかなかできそうにありません。ものすごい「根性」です。それが50代での大ブレイクという「奇跡」につながったのだと思います。私は根性無しで、すぐに苦難から逃げてしまうので、ほんのちょっとでも見習いたいです。


ところで、数年前にビートたけしさんの本で、たけしさんときみまろさんが知り合いだということを知りました。「意外な組み合わせだなあ」と思っていたのですが、浅草での下積み時代の知り合いだということです。ただ、ベタベタした友人関係では、なかったようです。その本の中で、たけしさんは志村けんさんのことを「志村のケンちゃん」と呼んでいるのに対し、綾小路さんは「綾小路きみまろさん」です(笑)。なんか、この距離感も「味があっていいなあ」という感じです。


この前、ビートたけしさんと上田晋也さんの「成功の遺伝史」という番組に、綾小路きみまろさんがゲスト出演していました。そして、いま私が述べたような内容について、触れていました。たけしさんと綾小路さんが並んでいるのは初めて見ましたが、たけしさんの本から感じられるとおりの「微笑ましい距離感」でした。その番組では、同じ下積み時代を経験した「戦友」という捉え方になっていましたが、そういう友情もあるのだと思わされました。そもそも二人は、若いころに会ったきり、しばらく会っていない期間があったらしいです。


不思議に胸を打つ、関係でした。


ちなみに、ビートたけしさんの本というのは、北野武『全思考』(幻冬舎文庫)です。


示唆に富むおもしろい本ですよ。読みやすいですし、ぜひご一読を。


今日もとりとめもない話になってしまいました。ごめんなさい。


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