フリースクール コルネット、仙台でがんばっております。
先日、地下鉄に乗っていたら、隣に座っていた酔っ払いっぽい人が、「仙台のど田舎が! 東大に何人入ったんだ」みたいなことを言っていました。「あらら」と思いましたが、これって酔っ払いだからとも言えません。
私の知る限りではありますが、日本の高校には、これと似たような風潮があります。決してすべての高校ではありませんが、多くの進学校が「国公立大学に何人合格したか」を気にするのです。いま「進学校が」と書きましたが、校舎が気にするはずはないので(笑)、気にするのはもちろん教員です。そして、保護者の方まで、「国公立」ということを気にしているときもあります。
なぜ、「国公立」でなければならないのでしょう? 保護者の方が「国公立」というのはまだわかります。学費の問題がありますから。でも、なぜ教員まで「国公立」というのでしょうか。学費を肩代わりするつもりではないでしょう(笑)。官尊民卑の名残でしょうか? 私は理解に苦しみます。
よくわかりませんが、私立大学出身の先生でも、「国公立が」と言う人はたくさんいます。自分の出身大学が呪わしいのでしょうか? そんなに国公立大学を出ることがすばらしいと思っていらっしゃるのであれば、まず、自分が「国公立大学」に入り直したらいいでしょう。
余計なお世話で申し訳ありませんが、受験生の皆さんへのお願いです。大人が言う「国公立が、国公立が」にだまされないでください。
あなたは、あなたの意志で、好きな道に進んでください。
あなたが、あなた自身の意志で、どうしても国公立でなければいけないと思うのであれば、それはいいでしょう。なぜそう思うのかは私にはわかりませんが、本人の意志は尊重します。
しかし、そうでないのであれば、大人が言う言葉にだまされないでください。
「いや、大人は私たちのために、『国公立』と言っているんだ」と思う人がいるかもしれません。
しかし、大人は「あなた」のために、そんなことを本気で考えているわけではありません。
その証拠に、「国公立」と声高に言っている私立大出身の方が、国公立大に入り直したという事例を、私は知りません。私の知らないどこかでそういう人がいるかもしれませんが、たいていの大人はそんなことしません。
それが、「あなた」のためではないと、私が言い切る根拠です。
そんなにすばらしいことなら、普通、自分が先にやりますよ(笑)
英語の教材を売る人が、自分でその教材を使ってもいないのに、「こんなにすばらしい教材はありません」と言っているようなものです(笑)
あなたは、あなたの「本当の気持ち」で、自分の未来を切り開いてください。
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