フリースクール コルネット、仙台でがんばっております。


奥地圭子さんという方がいます。日本におけるフリースクールの草分け的存在である「東京シューレ」の代表を、ずっと務めていらっしゃいます。その奥地さんの最近の著書に、『明るい不登校 創造性は「学校」外でひらく』(NHK出版新書)というのがあります。まだ、半分も読んでいないのですが、ちょうどさっき読んだところに、フリースクールを出た人が、その後どう生きているのかが書いてあります。昨日の話題につながるところがありますので、以下、同書に従って紹介します。



Aさん……鉄道好きで、鉄道会社や空港のアルバイトを経験。その後、世界中に出かけるようになり、フランス語を学び始め、フランスに1年間語学留学。大手の旅行会社に応募し、条件外にもかかわらず採用。現地にくわしいため成績が良く、どんどん昇格。


Bさん……フリースクール時代に「東京シューレ通信」の編集部にいた。その後、ある男性とともに出版社を立ち上げ、編集にたずさわる。いじめ防止の市民活動にも参加するようになり、PTAなどから講演を頼まれるようになる。


Cさん……現在、「不登校新聞」編集長。同書には書いてありませんが、メディアにもときどき出てきているあの方ですね、きっと。


Dさん……東京シューレに来たころは一人で過ごしていたが、次第に何人かとしゃべるようになり、音楽活動を熱心にするようになる。シューレを退会してからは、児童館で働いたのち、社会福祉法人で正規職員として、障害をもった子ども・若者の音楽活動を企画・運営しながらライブ発表も行う。



同書にはもっと例が書いてありますし、さらに知りたい方は、東京シューレのホームページに「シューレで育ったOB・OGたち」としてたくさん出ているそうですので、そちらをご覧くださればと思います。


我々は事実を見つめるべきです。学歴社会も一面の事実ではあるでしょう。確かに、学歴による差別・区別は、存在しないわけではありません。しかし、そういうものを気にしなくてもいい分野は、いくらでもあります。


学歴社会が世間のすべてであるような思い込みとは、決別すべきです。

※不登校に関する無料相談会を実施します。
https://peraichi.com/landing_pages/view/soudan201912

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