フリースクール コルネット、仙台でがんばっております。
この話、実は以前にTwitterで書いたのですが、お許しを。
私は吹奏楽と合唱をやっていますが、現在、チューニングの主流はA=442ヘルツです。これはどういうことかと申しますと、ピアノでまん中の「ラ」の音がありますよね。これが442ヘルツになるような「ドレミファソラシド」でそれぞれの音の高さを合わせるということです。あちこちのピアノが違う音だったら、困りますよね。どのピアノも基本的には「ラ」の音が442ヘルツになるような音階で、調整しているわけです。
(音楽をやっていない方にはわかりにくい話でごめんなさい。でも、もう少しのご辛抱を。)
ところが、吉松隆という方の『調性で読み解くクラシック』(yamaha)という本によると、モーツァルトの時代はA=435ヘルツくらいだったらしいのです。これは、モーツァルトのころの「ラ」の音が、いまより低かったということを意味しています。ということは、ドレミファソラシドもみんな低かったということです。(ラだけ低いというのは、ありえません笑)
考えてみると、僕が中学校のときの吹奏楽部も442ではなく、A=440ヘルツで合わせていた気がします。いまより、少し音が低かったわけですね。
以上を簡単に言いかえますと、250年くらいの間に、音楽で使う音は、だんだん高くなったということを意味します。
合唱は特にそうですが、たしかに音を少し高めにとる方が、心地よく感じられる人が多いんですよね。広い視野で見れば、「人間には少しずつ音を高くしようとする傾向がある」ということになります。
単純な僕は、こんなところにも、人類の「昇り調子」を感じてしまいます(笑)。
僕自身はネガティブな人間ですが、「人類の進歩」を疑うことはありません。
「だんだん音が高くなっていく」というところに、それは現れていませんか?
えっ、ちょっと無理ですか? それでは、今回は僕の妄想ということで(笑)
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