仙台でがんばる「フリースクール コルネット」です。

Q 自分の体験を書いてもいいですか?

 もちろんOKです。自分の体験はうまくいけば、説得力ある材料になります。
 ただし。注意点があります。自分の体験だけを書いて終わってしまったら、小論文になりません。
 自分の体験は、あくまでも具体例として書きます。

Q 文の終わりに「まとめ」を書く際、最初の結論と同じことを書いてしまいます。まとめはどう書いたらいいですか?

 これ、すごく難しい問題です。先に結論を言ってしまうと、次の二通りのどちらかです。
① とにかく表現を変えて(ずらして)まとめる。
② まとめない。

 ①も②も抽象的でわかりにくいですね。これを理解するには、うまい人の小論文や模範解答をたくさん読む必要があります。理屈で言っても、わかりにくいのです。本や新聞で意見を述べている人が、実際にどのようにして文章の最後を締めくくっているか、注意して読んでみてください。

 気をつけなければいけないのは、②の場合、文章が尻切れトンボにならないようにすることです。どういう文章が尻切れトンボなのかは、これもなかなか理屈で説明できないのですよね。あるすばらしい音楽について、文章で説明しても伝わらないのと同じです。すばらしい音楽は聴かないとわからないし、すばらしい文章も読まないとわかりません。たくさんのよい小論文や意見文、エッセイに接し続けるしかないと思います。

Q 漢字を間違えたら、何点減点されますか?

 「全日本採点基準統一連盟」というものがあるわけではないので、大学などによってまちまちだと思いますが、私の知っているパターンを二つあげておきます。

① 漢字ミス一つにつき、マイナス1点。ただし、同じミスについては何度繰り返しても、最初のマイナス1点で終わらせる。何度もマイナスはしない。
② 基本的には漢字ミスが一つくらいあっても、いちいち減点しない。ただし、あまりにも誤字が多いようならば、「漢字の能力がない」という形で、若干減点する。

 いずれにせよ、漢字のミスよりも論理や表現のミスの方が、減点されやすいです。採点者は、漢字の書き取りの採点をしたいのではなく、小論文の採点がしたいのです。

※ 一応、小論文Q&Aは、今回で完結とします。また、他の大事な質問が出てきたら、書くかもしれませんけれど。

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