仙台でがんばる「フリースクール コルネット」代表の新川です。
先日、また山形学院高校にお招きいただき、小論文講座を2日間にわたって実施しました。
その際に、生徒さんからいただいた質問への私なりの答えを、今回から書いてみます。
Q 小論文はどのように学習したらいいですか?
一番悩むのはこれですよね。まず、オーソドックスな答えを二つ述べておきます。
① とにかく練習
これは当然です。小論文が入試にある人は、1日1~2時間は小論文に取り組みましょう。
参考書や問題集や志望校の過去問などを利用して、実際に書いてみてください。
いくら水泳の参考書を読んでも、水に入らなければ泳げるようになりませんよね。それと同じです。
② 本をたくさん読む
これも当然です。小論文が文章を扱うものである以上、どうしても読書好きの方が有利です。とはいえ、小説ばかり読んでいてもうまくならないかもしれません。エッセイや評論をふだんから多く読んでおいた方が、文章を通して論理を展開する力がつきやすいです。
さて、ここまではどんな参考書にもまず書いてあるのですが、ここから先は、あまり参考書に書いていない勉強法です。
③ 友達と意見交換をする
たとえば、「高校生に制服は必要か」という題の小論文を書くとします。このとき、自分一人の考えだけでは視野が狭くなる可能性もあります。可能ならば、複数の友達に意見を聞いて、さまざまな考え方に接してみましょう。小論文を書く際に、さまざまな角度から考える訓練になります。
④ うまい文章を吸収する
ここでいう「うまい」とは、決してかっこいい表現という意味ではありません。論理的でわかりやすい文章ということです。小論文模試の模範解答や学校で先生がいいといった文章、あるいは小論文の参考書の模範例などを吸収してください。吸収する具体的な方法は、主に三つです。
1) 何回も黙読する。(できれば10回以上)
2) 何回か音読する。(できれば3回以上)
3) 筆写する。(大変なので1回でよい)
こうやって、暗唱するくらいにその文章に慣れ親しんでください。吸収する文章が多いほど、小論文の力はついてきます。上記三つは一つに絞らず、すべてやるのがいいです。
なお、ワープロを早く打てる人は、筆写のかわりにワープロで打ってみるという方法もあります。ワープロの早い人は、筆写するときの3倍くらいの分量を打てるでしょう。
ところで、ここまではあくまでも自分で小論文を勉強するという前提で書きましたが、やはり一番いいのは国語の先生などに指導してもらうことです。スポーツでも何でも、自分一人で上達する人はあまりいません。上級者に指導してもらうということは、何か物事に熟達する際には、当然必要なことです。ですから、五番目にくるのはやはり、
⑤ 先生に添削指導をしてもらう
ですね。わが「フリースクール コルネット」でも小論文講座8月生を募集しております。締め切りは8月2日ですので、よろしければお問い合わせください。
最後は宣伝でした(笑)