フリースクール コルネット、仙台で教育に燃えています。
今朝、ふと、昔のつまらないことを思い出しました。時効だと思うので、書きます。
まだ、高校の教員をしていたころの話です。職員検診があった日のことでした。
私はたまたま早く検診を受けなくてはならない事情があり、朝早くから来ていました。検診の場所にほぼ一番乗りしたのですが、準備をしていた保健室の先生が、「どうしよう」と困っています。
「どうしたのですか」と聞いてみると、検診車をつけることになっていた場所に、なんとスズメバチの巣があるということでした。ちょうど、職員やお医者さん、看護師さんが、検診のルートとして通るところの壁に張り付いていたのです。見ると、ゲンコツくらいの小さいものではありましたが、確かにスズメバチの巣です。いまから業者を頼むとなると、管理職がきてから管理職に報告し、えらい方たちの打合せを経て、業者に依頼し……となります。そんなことをしたら、職員検診の予定が狂い、お医者さんたちのスケジュールの都合があるので、職員検診が中止になるでしょう。
その高校は、すぐ近くに大きな森があり、スズメバチが結構出るものですから、職員室にスズメバチ用のバズーカみたいな強力な殺虫剤がありました。私は職員室に戻り、その殺虫剤を持ってきました。とりあえずそれで、なんとかならないかやってみようと思ったのです。一匹のスズメバチに対して使ったことはありますが、小さいとはいえ、巣に対して使うのははじめてです。
保健室の先生が、「大丈夫なのですか」と聞きますが、そんなこと、専門家でない私にわかるはずがありません(笑)。「わかりませーん」とか言いながら、他の方々には離れてもらい、至近距離から殺虫剤をぶっ放しました。
幸い、巣の中からスズメバチが逆襲してくることもなく、殺虫剤は無事に効きました。それでもまだ、お医者さんたちが、巣があること自体を恐れています。そこで、もう一度離れてもらい、念のためまた殺虫剤をかけてから、その巣を蹴飛ばして壁からはがし、また念のために殺虫剤をかけたうえで、何度か踏んづけて破壊しました。私たちも生きなければならないので、スズメバチさん、ごめんなさい。
真面目なきちんとした方々からみれば、そんないいかげんなやり方をしたらダメだ、と叱られそうです。でも、管理職もまだ来ていない中、その状況では、その場で判断して「賭ける」しかなかったのです。お許しください。
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いま、コロナという初めての危機に直面して、国家的・社会的に策を講じている方々、ありがとうございます。何が正解なのかわからない中で、責任の重圧に耐え、恐ろしいプレッシャーと戦いながら、策を講じている方々に、私は敬意を表します。どんな策を講じようと、必ず批判する人は出てきます。検討にはもちろん心血をそそぐべきですが、実践家というのは最後は「賭ける」しかありませんよね。
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