フリースクール コルネット、仙台で教育に燃えています。


前回の続きです。地理が苦手な人が、地理の問題で8割以上得点できる勉強法の話です。


地理が苦手な人は、「日本の各都道府県がどこにあるのか」を最初に覚えると効率がいい、そして、そのためには「白地図」を使うといい、という話でした。いまの入試ではこれだけではダメですが、基本を押さえるという意味では、少しは通用します。私が、30年以上も前に、塾のアルバイト講師として、生徒さんにやった方法を紹介します。


地理が苦手な人は、白地図を眺めているだけでは、なかなか都道府県が覚えられません。どうしても、「手で何回も書く」必要があります。そこで私は、次のものを準備しました。


①日本の白地図100枚!
 ・都道府県の境界線入りの地図です。白地図の本を自腹で購入し、塾の印刷機で印刷しました。


②上記の白地図に、都道府県名を手で書き入れて作った模範解答を人数分
 ・地図帳ではくわしすぎて、採点がやりにくく、勉強の能率が悪いのです。


そして、次のような流れで授業しました。


①白地図を一人一枚ずつ配り、テスト! そして答え合わせ。(自分が知っている都道府県名を、白地図の中に書き込むテストです。だいたいの生徒さんは、東北六県しかわかりませんでした。)

②5分間、模範解答を使って、関東地方の都県を、ひたすら覚える。

③新しい白地図を配り、またテスト! そして答え合わせ。

④また5分間、模範解答を使って、関東地方の都県を、ひたすら覚える。


あとは、上記③④の繰り返しです。


どのくらいの時間をかけてやったのかは忘れましたが、地理の時間の多くは、この作業に費やしました。


このやり方は、夏期講習では、ものすごい威力を発揮しました。毎日、地理の時間があるからです。5日くらい毎日やれば、私みたいに地理が相当苦手な人でも、頭に入ってきます。


ただし、一気に進みすぎないようにする必要はあります。初日は関東地方のみにする、2日目は関東と中部地方……などというように、段階的にやらないと、こんがらがります。


この方法で47都道府県がすべて頭に入ると、地理を勉強するための下地が、頭の中にできあがります。


もちろん、これだけで終わってしまっては、地理の問題で得点はできません。しかし、地理の苦手な人は、まんべんなく勉強しても、頭に入ってこないのです。学校の授業のように、九州地方ばかり3時間かけても、こんがらがるだけなのです。まずは、この方法でガッチリ、日本の各都道府県がどこにあるのかを、覚えなくてはダメなのです。


このやり方は、いわば、「全体像」を最初に短期間でしっかりと作る勉強方法なのです。


では、47都道府県が頭に入った後は、どう勉強するのか……。それは、次回で。


なお、現在は、ネットで白地図が手に入りますし、いい白地図がたくさん入った参考書も売っています。


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