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将棋の藤井聡太七段が、また快挙を達成したそうです。将棋大賞の勝率部門で、史上初の3年連続8割以上になることが決まったそうです。すごすぎますね。このすごさは、将棋に少しでも関心のある方ならば、わかると思います。


これは藤井聡太七段の努力もさることながら、やはり「運と才能」と言わざるをえないでしょう。そんな言い方は、藤井七段に失礼だと言われるかもしれません。しかし、「努力だけでなんとかなる」という世界ではないと思います。そんな言い方をしてしまうと、血のにじむような努力をしながら将棋のプロになれなかった方たちに、失礼な気がします。


「努力をすればなんとかなる」という考え方は、ある程度大事です。たとえば、分数のできない大学生が多くいるそうですが、分数を克服するくらいは、努力と「時間」を費やせば、だいたいなんとかなるでしょう。たしかに、努力と時間で解決できるものは、多々あると思います。


しかし、努力ではどうにもならないものがあるという現実から目を背けるあり方は、どうでしょう? 少なくとも私は好みではありません。


誰もが努力で、藤井七段のようになれますか。
誰もが努力で、100m9秒台で走れますか。
誰もが努力で、明石家さんまさんのような人気者になれますか。


努力でどうにもならないものがあることは、明白でしょう。


「それは極端な例でしょう?」という人もいるかもしれません。「普通の人ができることなら、誰もが努力でできるようになるではないですか。たとえば、漢字の読み書きとか」という反論もありそうですね。


しかし、それだって、ディスレクシア(失読症、読字障害)と呼ばれる学習障害があります。「文字の読み書き学習に著しい困難を抱える障害」(byウィキペディア)です。実際、私の昔の教え子でも、軽度とはいえ、漢字の書き取りを著しく苦手とする生徒さんがいました。他の勉強は優秀なのに、です。


そう考えると、先ほど「なんとかなる」と言った「分数」も、どうしても克服できない大学生がいても、おかしくないですよね。


その程度の、「過度の得意・不得意」でしたら、多くの人が持っています。私も物の名前や地理を覚えるのは苦手です。ある心理学者さんは著書のなかで、人の顔が覚えられないと書いていました。


努力をすることは大事です。そして、普通の人がやっている多くの事柄は、努力と時間があれば、習得できることも多いです。しかし、努力ではどうにもならないこともあります。しかも、「どうにもならないこと」は人によって異なります。そういうことを常に頭の中に入れておく「バランス感覚」は、大切ではないでしょうか。


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