フリースクール コルネット、仙台で教育に燃えています。


高校の教員だったときの話です。私がPTAで、「学習について」という内容で話すことになりました。そこで、私は実体験と本で学んだ内容を踏まえて、次のように話すつもりでいました。


「学習では、予習よりも復習に力を入れるべきです。予習してわかるくらいなら、授業はいらないのです。授業で理解した内容をしっかり身につけるための復習こそが大事なのです」


このことを、事前に担当部会で話したところ、他の教員から、「いや、予習・復習と言わなければ駄目だ。」「予習は大事なんだ」とさんざん言われました。私は、高校時代の数学の勉強で、予習をしていたころは伸び悩んだのに、復習中心に切り替えたら途端に成績が伸びた経験がありました。それを踏まえて、たった一人で防戦しました。しかし、私以外の教員は、「予習大事」の一辺倒です。


しかたがありません。私はこの議論の幕を引くため、こう言いました。「わかりました。皆さんが高校時代、予習をしたおかげで成績がよかったというのであれば、そのように話します。」すると、どうでしょう。途端に空気が変わり、「いや、そう言われると、私は高校時代、予習はそんなにしていなかったので……」「私の高校時代とは、別の話だから……」みたいなことを、口々に言い始めました。「えーっ」私はあまりのことに、あっけにとられてしまいました。皆さん、自分がろくにやりもしなかったことを、主張していたのですか???


そのとき、「予習をやったおかげで、成績がよくなった」と言ったのは、その部会の部長ただ一人でした。部長は立派だと、私は思いました。部長の見解は私とは逆でしたが、私同様、実体験を元にして自分を賭けて述べていたのです。それに比べて、他の人はどういうつもりで、言っていたのでしょう?


要するに、他の教員は、自分の思考を停止し、「教師は、予習・復習が大事と言わなければいけないんだ」という勝手な偏見を守っていただけなんですね。自分の教育観も人生観も賭けていないわけです。それどころか、自分のことは棚に上げているわけです。


……ずいぶん、昔の話ではあるのですが、教育界にがっかりした経験の一つです(笑)


やっぱり、もうちょっとだけ、自分の頭で考えた方がいいですよねえ。


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