仙台でがんばる「フリースクール コルネット」です。

昨日(令和元年8月26日)の河北新報の夕刊に、

 夏休み明け、子どもの自殺急増「SOS見逃さないで」

という記事が出ていました。よく「9月1日問題」と言われますが、夏休み明けに小中高生が学校に行くのを嫌がり、最悪の場合自殺してしまうというケースがあるのです。

 河北新報の当該記事でも「無理をさせず休ませてほしい」と言っているとおり、夏休み明け子どもが学校に行きたがっていないときには、学校に行くことを決して無理強いしないでほしいと思います。子どもの言葉によく耳を傾け、子ども自身がどのように感じているのかを理解するよう努めてほしいと思います。

 この問題を論じるのは正直言って難しく、私の手に余ります。

 私の能力不足を補うために、参考になる記事や本を紹介させていただき、今回のコラムといたします。

 手っ取り早いところでのオススメは、次の三つです。

① 石井志昴氏(全国不登校新聞社編集長)の一連の記事
 インターネットで「石井志昴」で検索できます。
 「う~ん」とうならされる記事をたくさん書いていらっしゃいます。
 「9月1日問題」に触れた記事もあります。

② 小畑和輝『学校はいかなくてもいい』健康ジャーナル社
 最近読みました。2018年7月に出た本のようです。
 著者の考え方に納得させられるところが、多々ありました。

③ withnews編集部『生きづらさを抱えるきみへ』KKベストセラーズ
 2019年4月発行の新しい本です。不登校を経験した方をはじめとする18名の方の体験談が綴られています。キンタロー。さんや蛭子能収さん、樹木希林さんなどの有名人の文章もあります。

 さらに、不登校について学びたいという方には、私は

④ 奥地圭子さんの「東京シューレ」関係の本

をお薦めします。「東京シューレ」とはフリースクールの草分け的な存在です。
学校、不登校、ひいては学問というものに対する本質的な考え方を学ぶことができます。

 学校というのは絶対に行かなくてはいけないというところではありません。

 学校が楽しいのならそれはもちろん幸せなことですし、学校に行きたいという人を止める気はさらさらありません。しかし、学校に行きたくない、学校へ行かないということも決して悪いことではありません。

 ご存じでしょうが、「義務教育」というものですら、子どもが学校へ行かなくてはいけない義務ではありません。

 夏休みが明けるこの時期、学校へ行くとはどういうことなのか、ひいては、学問をするとはどういうことなのかを、根本的に考えてみるというのは、いかがでしょうか。

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