フリースクール コルネット、仙台でフリースクールと学習塾をやっています。
この前、生徒さんを個別指導していたときのことです。ちょっと難しい内容になったので、「つらくはないですか？」と聞いたところ、「ぜんぜん大丈夫です」と元気に即答でした。実際、難しい内容の部分では「うーん」とうなってはいたものの、それ以外の部分では快活に勉強が進んでいきました。
授業が終わり、生徒さんが帰った後、ひと息入れながら、ふと思いました。
「そういえば、なんかみんな楽しそうに授業を受けているな」
けっして全員ではありません。悪戦苦闘しながら努力して授業を受けている生徒さんもいます。しかし、振り返ってみると、大半の生徒さんが、穏やかに落ちついた様子で、時にはニコニコしながら授業を受けています。たぶん、妄想ではないと思います(笑)。ありがたいことです。
なぜ、あんな朗らかな状態で授業を受けられるのだろう。別にこちらはおもしろいことを言っているわけではないし……。ちょっと考えてみて思い当たったのは、やっぱり本人のペースに合っているのだろう、ということでした。
個別指導なので、急がせすぎず、緩すぎず、生徒さんにちょうどいいペースを探りながら進めることができます。これが大きな利点なのだろうと、再認識しました。
勉強ですから、本来、つらい面はあります。脳に負荷がかかります。しかし、人には好奇心や向上心もあります。負荷のかかる内容であっても、本人のペースに合わせて適度に進めれば、好奇心や向上心のおかげで、ある程度は楽しく取り組めるのだろう、と推測します。
やっぱり、勉強が苦痛になるのは、
やりたくないことをやったりやらされたりするから
「いついつまでに結果を出さないと」と期限を切ったり切られたりするから
本人のペースに合わない形でやらされたりするから
なのだな、と再認識しました。
好奇心や向上心にそって、のんびりと、「いつまでかかってもいい」というスタンスで取り組めるのなら、勉強もそれほど苦痛にはならないのかもしれないと、思いました。
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