フリースクール コルネット、仙台で教育に燃えています。

いま春の交通安全指導が行われていますね。警察の方々をはじめ、ご指導に当たられている方々、おつかれさまです。


以前、高校の教員をしていたとき、2年間だけ、「交通指導担当」という仕事をやりました。学校内の交通安全に関すること全般を請け負う係です。


春や秋の交通安全指導のときには、実質「総監督」になります。企画から注意点にいたるまで、他の教員に提案して実行に移す役目になります。具体的には、主要な交差点、危険な箇所などに教員を配置し、登下校時の交通指導をしてもらう段取りをつけるわけです。


このとき、私は一つの提案をしました。それは、「いちいち旗で合図して、横断させない」ということです。


私は交通安全指導のときに、旗や棒で「渡っていいよ」みたいな合図をすることに、非常に違和感を抱いていました。なぜなら、その合図をする人は365日必ず立っているわけではないからです。通常、子どもたちは、そういう合図をする人がいない中で、道路を横断するわけですから、交通安全期間だけ合図しても、しかたがないと思うわけです。


「交通安全指導の目的は、旗で合図して道路を渡らせることではありません。合図する人がいなくても、自分で安全を確認して、道路を渡ることができるようにすることが大事です。先生方は、合図をするのではなく、見守ってください。そして、このままいくと危険をおかしそうだという時に指導してください」


だいたい、こんなふうに職員会議で説明しました。特に異論は出ませんでした。


でも、実際に交通安全指導の現場までいくと、相変わらず旗を振って渡している教員もいました(笑)


授業中は「私の話を聞きなさい」とか言うくせに、人の話を聞いていない教員というのは、案外いるもので……(笑)。おっと、これ以上言うと私の身に危険が及ぶので言いません(笑)


話を戻しますが、「交通安全指導というものは、旗で合図して児童・生徒に道路を横断させるものだ」などというのは、思考停止の最たるものだと思いますが、いかがでしょうか。それが正しいと考えている人は、責任を持って、交差点に365日張りついていればいいと思うのですが……すみません、また言い過ぎました。


小学生ならまだわからなくはないですが、私どもは高校の教員でしたので、「大人が旗で合図しないと道路を安全に渡れない高校生」を育ててどうするんだと思っていた次第です。


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