フリースクール コルネット、仙台で教育に燃えています。


私は高校のとき、親元を離れ、寮生活をしていました。大学からは一人暮らしを始め、それ以降ずっと一人きりで生活しています。日常的に家族と暮らすという経験は、中学校で止まっています。(もちろん、実家に帰省することはあります。)


しかし、甘ったれた私にとって、それは生きるうえで必要な運命だったような気がします。


高校1年のある日、学校から寮に帰り、何かぽっかり胸に穴があいたような気分になっていました。何だろうと思い、自己分析を始めました。


そのとき、ちょっと悩んでいたことがありました。そして、いつもなら、そんな悩みは親に打ち明けていました。しかし、寮生活ですから、親はいません。自分一人で解決するしかありません。そうか、いつもなら、親を頼りにしていたのに、それができないから、ぽっかり胸に穴があいたのか。


このときの自己分析を通して、私は普段、どれだけ親に頼っていたか、親に甘えていたかを知りました。もともと、小さいころから泣き虫で、弱虫だった私が、無意識のうちにどれだけ親を頼みにしていたのかを、はっきりと自覚させられました。


寮生活、ひいては高校生活は、いま思い出してもまあまあつらかったです。しかし、甘ったれた私を突き放してくれた親には、感謝しております。あの高校生活がなければ、いまの自分はありません。


その意味では、「親元を離れる」というのは、一つの転機になるものだと思います。


「かわいい子には旅をさせよ」というのは、一つの真理だと思います。

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