フリースクール コルネット、仙台でがんばっております。


僕はよく、人からネガティブだと言われます。自分でもそう思っているので、まったく否定する気はありません。以前、高校の教員をしていたとき、卒業生から色紙をもらいましたが、その中である生徒が、「先生に出会えたことでネガティブな人がどういう人かもわかりました」と書いていました(笑)


この1年、何人かのビジネス・コンサルタントにご指導いただきました。多くの方から、「ネガティブはいかん」と叱られました(笑)。きっと、ビジネスで成功している方の多くは、ポジティブなのでしょう。再び叱られるのを承知で言うと、「僕とは違う種類のすばらしい方たちなんだな」と思ってしまいます。


けれども、本気で思っていることが一つあります。


「そんなにポジティブで、フリースクールを運営できるのですか?」


フリースクールにくるようなお子さんや不登校のお子さんは、多くの場合、心に傷を負っています。そういうお子さんに、「イエーイ、ポジティブ!」みたいな人が正対できるのでしょうか。僕には疑問です。


僕は、心に傷を負って苦しんでいる生徒さんと面談するとき、比喩的に言えば、僕のネガティブな部分をシンクロさせます。そして、なるべくその子の思考や感情の枠組みになりきろうとします。もちろん、100%なりきれるわけはないし、100%なりきったらかえってまずいわけですが、70%くらいシンクロし、残り30%くらいでどういうふうにしたらいいか考える感じです。ポジティブな方は、ネガティブな方の心の傷に寄り添えるのでしょうか?


もし、僕がフリースクールの生徒だとして、心の傷を負っているとき、先生がポジティブな方だとしたら……。僕はどこかで「あっ、この先生には僕の気持ちはわかってもらえない」と思うでしょう。実際、あるカウンセリングの研修で大学の先生によるカウンセリングのデモンストレーションがあった際、僕がクライエント役になったのですが、「この先生は、無理に僕を納得させようとしている」と思いました。


ポジティブしかない方は、人間のある側面が見えていないのではないでしょうか。


見えているのにあえてポジティブ一辺倒になっているのなら、そのものすごい根性には敬意を表します。


でも、正直言って、僕にはできません。


ネガティブの必要性もわかっていながらポジティブの必要性をわかっている、というバランス感覚の方が、僕には好ましいです。


引き寄せの本も、ポジティブ一辺倒ではなく、ネガティブにしっかり触れているような本の方が好きです。


※1/25(土)に不登校に関する無料相談会を実施します。
https://peraichi.com/landing_pages/view/soudan201912

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