仙台でがんばる「フリースクール コルネット」です。

僕は子どものころからウルトラマンが大好きで、親からはよく嘆かれました(笑)

いまでこそ「オタク」はある程度認知されていますが、僕が子どもだった昭和40、50年代は、僕みたいに大きくなってからもウルトラマンが好きな人は、変人扱いです。自分が最も好きだったものをすべての人から否定されるというのは、つらい経験でした。

でも、今回はその話をしたいのではありません。突然ですが、「帰ってきたウルトラマン」の最終回の話をします。僕はこの最終回が大好きです。最後のシーンで、ウルトラマン=郷秀樹の決意、次郎少年の悲しみ、ルミ子の愛が抑制されたトーンで描かれる秀作です。

郷の「故郷へ帰る」という言葉にややすねてしまった次郎。そこに、郷が語りかけます。

郷 「『ウルトラ五つの誓い』を言ってみろ」
次郎「いやだ」
郷 「言いたくなければいい」

僕はここで胸をギュッとつかまれてしまいます。

2019年のドラマなら、どうってことありません。しかし、50年近く前のドラマです。この時代なら、「言ってみろ」と言って、すねて「いやだ」と返されたら、無理に言わせたくなるのが普通です(笑)。でも、郷はまったく感情的になることなく、相手の言い分をそのまま受け止めて、「言いたくなければいい」と穏やかに返します。相手を尊重するこの態度に、僕はシビれるのです。しかも、これに続く郷のセリフが、またいい。

郷 「だが次郎、大きくなったらMATに入れ。MATの隊員はみな勇敢な人たちだ(以下略)」

今の僕ならもちろん、「人の将来を決めつけてはいけません」と言います(笑)。ですが、郷のこのセリフには、押しつけがましさがまったくありません。文字だけでみると、あきらかに強制です。しかし、穏やかに語る郷の口調からは、強制はしないという雰囲気が感じられます。郷は次郎の自主性を尊重しつつ、冷静に自分の願いを語っているように見受けられます。次郎は郷の態度を見て、しだいにすねるのをやめ、ウンと言います。

この後もまだまだすばらしい展開が続くのですが、紹介はここまでということで。

郷の「言いたくなければいい。だが次郎、大きくなったらMATに入れ。」からは、相手を受容することの大切さ、そして、モデルを示すことの尊さを教わった気がします。

私ども教育の仕事にたずさわる人たちが見習わなければいけない態度だと考えるのは、入れ込みすぎでしょうか。でも、僕はこのときの郷秀樹のような態度がとれる人間になりたいです。

ちなみに、次郎君がMATに入ったのかどうかは定かではありませんが、少年仮面ライダー隊には入りました。(すみません。最後はやっぱりマニアネタで落としてしまいました。どうも、どこかにオチを作らないと、僕の体内宇宙のバランスがとれないもので……)

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